Nintendo Network 対応ソフトは、インターネットに接続後、必ず最初に認証サーバと通信を行い、3DS 本体に保存されているユーザー情報を元に認証処理を行います。
いつの間に通信など、一部のネットワークサービスでは、認証サーバとの通信は行いません。
認証サーバエラーシミュレータでは、認証処理におけるエラーを擬似的に発生させることができます。
2.1. 認証サーバエラーシミュレータ構成図
認証サーバエラーシミュレータの構成図を以下に記載します。
通常の認証サーバとは別に、擬似的にエラーを応答する「ダミー認証サーバ」を設置しています。あわせて 3DS の接続先を「ダミー認証サーバ」にするため、偽の DNS 応答を返す「ダミー DNS サーバ」も設置しています。エラーを確認するためには、3DS の DNS 要求がこの「ダミー DNS サーバ」へ送られるよう、アクセスポイントの DNS 設定を変更する必要があります。
2.2. エラーの設定方法
2.2.1. アクセスポイントの DNS 設定手順
下記の手順でアクセスポイントを設定します。
- アクセスポイントに PC を接続し、アクセスポイントのマニュアルにしたがって設定画面を開きます。
- アクセスポイントの DNS 設定、または DHCP の通知 DNS 設定に 「202.32.117.150」 を設定します。
※ アクセスポイントにより設定方法が異なります。また、一部のアクセスポイントでは設定できない場合があります。 - 一度 PC をアクセスポイントから切断し、再度接続します。
※ 2.の DNS 設定を有効にするため、DHCP を利用して接続してください。 - コマンドプロンプトを開き、「nslookup nasc.nintendowifi.net」を実行し「202.32.117.155」が返されることを確認してください。また「nslookup nasc.test.nintendowifi.net」を実行し「202.32.117.156」が返されることを確認してください。
※ 返される IP アドレスが異なる場合は、上記の設定を見直し、PC およびアクセスポイントの再起動を試みてください。
2.2.2. 応答エラーの設定手順
3DS に応答するエラーを下記の手順で設定します。
- 「2.2.1. アクセスポイントの DNS 設定手順」の手順で設定したアクセスポイントに PC を接続します。
- 「https://nas-err.mng.nintendo.net/」 にアクセスします。認証ウィンドウが表示されますので、OMAS で自動的に発行されたユーザー ID とパスワードを入力します。OMAS 上で、ユーザー ID とパスワードを確認するには、タイトルの「共通タイトルデータ情報」から、「エラーシミュレーションサーバ」の項目を参照してください。
- 一覧から応答させたいエラーコードを選択します。選択した応答エラーは、設定を行った PC と同じ AP に接続されている 3DS で発生させることができます(タイトルには関係しません)。
エラーコード | 原因 |
---|---|
002-0101 |
認証サーバからの応答が空 認証サーバまたはネットワークの異常 |
002-0101 |
認証サーバからの応答はあるが応答コードが空 認証サーバのバグ |
002-0102 |
利用停止中のユーザー(ゲームサーバ側) |
002-0102 |
利用停止中のユーザー(フレンドサーバ側) |
002-0106 |
1 本体につき大量のユーザー ID が作成済み |
002-0107 |
ゲーム情報がサーバに存在しない |
002-0109 |
認証時に認証サーバへ送信される情報が不正 |
002-0110 |
ゲームについてサービスが終了している |
002-0119 |
フレンド・プレゼンスデーモンのバージョンが古い |
002-0120 |
アプリケーションのバージョンが古い |
002-0121 |
本体の証明書が不正 |
002-0122 |
接続先設定の不正 最初の接続とは異なる環境に接続を試みている |
002-0123 |
カード情報の不正 |
002-0124 |
停止中のカード |
002-0125 |
ゲーム情報がサーバに存在しない 002-0107 とは異なる原因 |
002-0999 |
利用停止中のユーザー(ゲームサーバ側) |
002-0999 |
利用停止中のユーザー(フレンドサーバ側) |
002-3400 |
HTTP ステータス 400(ゲームサーバ側) 認証サーバで異常発生 |
002-3400 |
HTTP ステータス 400(フレンドサーバ側) 認証サーバで異常発生 |
002-3503 |
HTTP ステータス 503(ゲームサーバ側) 認証サーバ停止中・混雑中 |
002-3503 |
HTTP ステータス 503(フレンドサーバ側) 認証サーバ停止中・混雑中 |
003-21XX |
接続確認サーバとの接続失敗 |
003-30XX |
Hotspot 認証時に認証サーバ異常 |
003-31XX |
Hotspot 認証サーバ異常 |
003-32XX |
Hotspot 認証失敗 |
なし |
認証成功・svcloc 不正トークン応答 (ライセンシー独自サーバ利用ゲーム用) ※ 独自サーバ利用タイトルのみ選択できます |
002-4127 |
認証成功・svcloc で keyhash 不正 (ライセンシー独自サーバ利用ゲーム用) ※ 独自サーバ利用タイトルのみ選択できます |
フレンドサーバの認証処理では、一度認証に成功するとトークンの有効期限が切れるか電源を切るまで、トークンを保持し続けます。このため、認証に成功した後(ゲームサーバ側のエラーを確認した後)にフレンドサーバ側のエラーを確認するには、一度 3DS の電源を切る必要があります。また、002-XXXX エラーを確認した後に 003-XXXX エラーを確認する場合も、一度 3DS の電源を切る必要があります。3DS を再起動しなかった場合、別のエラーが発生する可能性があります。
初期状態では、003-21XX が設定されています。また、使用するルータやアクセスポイントによっては、機器をリセットしたときに、エラー設定が初期状態の 003-21XX となる場合があります。