4.1. エラーコード 001-0803 の発生手順
エラーコード 001-0803 は、フレンドライブラリが返すエラーです。このエラーコードは、発生原因が「認証サーバへの接続失敗」のため「認証サーバエラーシミュレータ」へ接続した時点で発生させることができません。そのため、下記の手順で発生させます。
- 確認したい Nintendo Network対応ソフトで「認証サーバエラーシミュレータ」への接続ができることを確認します。
※ このとき、認証サーバエラーシミュレータでは、「002-XXXX」のエラーを設定してください。「003-XXXX」を設定した状態では、エラーコード 001-0803 が発生しません。 - アクセスポイントの設定からパケットフィルタを用いて「認証サーバエラーシミュレータ」へのパケットを送信しないように設定します。製品用は「202.32.117.155」宛て、テスト用は「202.32.117.156」宛ての TCP ポート 443 番のパケットの送信を停止します。
- 確認したい Nintendo Network対応ソフトで認証処理を試みます。
4.2. エラーコード 002-XXXX の発生手順
- アクセスポイントの DNS 設定を変更し、認証サーバエラーシミュレータへの接続設定を行います。
- PC から認証サーバエラーシミュレータへ接続し、「表 2 1 設定可能な認証エラー一覧」を参考に発生させたいエラーコードを設定します。
- 3DS 本体のネットワーク設定から、項目1で設定したアクセスポイントを接続先に設定します。
- 確認したい Nintendo Network 対応ソフトで認証処理を試みます。
※ 項目1および2の詳細な設定方法は「2 認証サーバエラーシミュレータの使用方法」を参照してください。
4.3. エラーコード 003-XXXX の発生手順
4.3.1. ツールによるエラーコードの発生手順
パッケージに同梱されているツール NZSimulator.cia を使用して確認できるのは、「ニンテンドーゾーンやホットスポットで、接続が制限されているアプリから接続しようとした場合に発生するエラー」です。開発機材で NZSimulator.cia を動作させることで、このエラーを発生させる環境を用意できます。このエラーのエラーコードは、3DS 本体のファームウェアのバージョンによって異なります。「図 4-1. 本体ファームウェアのバージョンと発生するエラーコード」を参照してください。
本体ファームウェアのバージョン | 発生するエラーコード |
---|---|
0.15.0 以降 |
003-3305 |
0.14.24 以前 |
003-3505 |
4.3.1.1. 開発機材を使用してツールを動作させる手順
NZSimulator.cia を使用するためには、テストしたいアプリを動作させる 3DS とは別に、開発機材を用意する必要があります。また、開発機材には DS ソフト用のインターネット接続設定を行う必要があります。NZSimulator.cia のインポート方法については、本パッケージの Readme を参照してください。
NZSimulator.cia は、下記の手順で使用します。
- 開発機材の HOME メニューから「本体設定」を選択し、「インターネット設定」→「DSソフト用設定」で、インターネットに接続するアクセスポイントを設定します。
- 「DSソフト用設定」を行うには、TEST メニューではなく HOME メニューから「本体設定」を起動する必要があります。
- エラーを確認したいソフトを起動する 3DS の接続先 1 ~ 3 の設定を消去するか、SSID を変更することで、アクセスポイントに接続しないようにします。
- 1.で設定した 開発機材で NZSimulator を起動します。NZSimulator を起動すると、エラーが発生するニンテンドーゾーンの信号が発信されます。
- 3DS から、開発機材が親機となったニンテンドーゾーンに接続します。
- ニンテンドーゾーンへの接続は自動で行われます。
- エラーを確認したいソフトを 3DS の HOME メニューから起動し、インターネットへの接続を試みます。
- 電波環境が悪い場合、ニンテンドーゾーンへ接続できず、接続先が見つからないエラー(003-1099)が発生する可能性があります。
- nn::uds::Finalize() や nn::ndm::SuspendScheduler() などを実行した直後は、ネットワークデーモンがバックグラウンドの接続を確立できていません。このときに nn::ac::Connect() を実行すると、本ツールを使用している状態では、エラーコード 003-1099 が発生します。この挙動は仕様のため、上記のような実装になっている場合、エラーコード 003-3305 が発生しなくても問題はありません。
- 意図したエラーが表示されない場合には NZSimulator を動作させている開発機材の無線スイッチが ON になっているか確認してください。NZSimulator の起動後に無線スイッチを ON にすることはできません。無線スイッチが OFF になっている場合は、一度 NZSimulator を終了させて無線スイッチを ON にしてから、再度 NZSimulator を立ち上げてください。
4.3.2. その他のエラーコードの発生手順
エラーコード 003-XXXX 番台のその他のエラー再現方法につきましては、「CTR ネットワークエラーコードリスト」 (CTR_Network_ErrorCodeList.xls) を参照してください。
4.4. エラーコード 006-XXXX の発生手順
NEX ライブラリ使用ソフトは、認証処理を行ったあと、プレゼンス機能やマッチメイク機能などを使用するために、NEX ライブラリによるゲームサーバーへの接続を行います。NEX ライブラリによるゲームサーバーへの接続で発生するエラーの確認では、認証サーバエラーシミュレータは使用しません。
以下にそれぞれのエラーコードに対応するエラーの発生手順を示します。
NEX の機能として nn::nex::IndependentServer::RequestAuthenticationToken 関数のみ使用するソフトの場合、NEX のゲームサーバーへのアクセスは発生せず、以下のエラーは発生しません。そのため、「表 4-1. エラーコード 006-XXXX の発生手順」のエラーコードを確認する必要はありません。
エラーコード | エラー内容/発生手順 | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
006-0502 |
ゲームサーバーへの接続が確立できない場合に発生します。
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006-0612 |
P2P セッションへの参加に失敗した場合に発生します。 エラーコード 006-0612 は、NEX のマッチメイク機能を使用し、P2P 通信で NEX の NetZ ライブラリを使用するソフトでのみ発生します。
また、NEX のバージョンが 2.x 以下であれば、以下の方法でも 006-0612 を発生させることができます。
補足:
P2P 通信で Pia ライブラリを使用している場合は、本項目の手順で 006-0612 ではなく「図 4-2. Pia ライブラリを使用する場合に発生するエラーコード」のようなエラーが発生します。このとき発生するエラーコードは、ネットワーク環境の NAT タイプによって異なります。Pia ライブラリで発生する各エラーコードの NAT タイプについては、CTR ネットワークエラーコードリストを参照してください。
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006-0811 |
ゲームサーバーがメンテナンス中の場合に発生します。 エラーコード 006-0811 を確認するためには、NEX ライブラリ使用ソフトのゲーム ID とアクセスキーを一時的に変更する必要があります。確認のために変更するゲーム ID は、「表 4-2. NEX のバージョンとゲーム ID」 の通り、アプリが使用している NEX のバージョンによって異なります。ゲーム ID の末尾は、使用している NEX のメジャーバージョンの値マイナス 1 の値を設定してください。 独自サーバを併用する場合、キーハッシュ値には NEX のサンプルデモサーバと同様の値「deed2a88」を設定してください。
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その他のエラーコード | 現在、006-XXXX 番台のその他のエラーについては、確認する必要はありません。 |
4.5. エラーコード 015-XXXX の発生手順
エラーコード 015-XXXX は発生原因が OLV 関連の場合に発生するエラーです。
以下にそれぞれのエラーコードに対応するエラーの発生手順を示します。
エラーコード | エラー内容/発生手順 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
015-1002 |
ペアレンタルコントロールでMiiverse の利用を制限されており、Miiverse の閲覧/投稿ができないため発生します。
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015-1003 |
ペアレンタルコントロールで Miiverse の投稿を制限されており、Miiverse の投稿ができないため発生します。
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015-5003 |
サーバーがメンテナンス中のため発生します。
※製品環境では、この手順でエラーは発生しません。 |
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015-5110 |
投稿や取得をしようとした公式コミュニティが存在しないため発生します。 ※本エラーは、投稿前に公式コミュニティの一覧を取得し、投稿対象のコミュニティが存在するかをチェックしている場合には、以下の手順では発生しない場合があります。 デフォルト公式コミュニティは開発環境では初回の投稿時に自動的に作成されます。そのため、このエラーを意図的に確認するための環境を用意しています。ユニークID / OLVアクセスキーを一時的に以下の表のように変更してください。将来的にはアプリケーション開発者側で自由に公式コミュニティの情報を変更する方法を提供する予定です。 また、独自サーバーを利用するタイトルでサービストークンを取得するためには、ユニークID に紐づけられたクライアントID を使用する必要があります。サービストークンの取得が行われないと Miiverse の投稿機能を使用するシーンに入れないタイトルの場合には、以下の表のようにクライアントID を設定して本テストを行ってください。 クライアントID は独自サーバーを利用しないタイトルの場合には設定する必要はありません。
※確認後は、必ずユニークID、 OLVアクセスキー 、クライアントID を本来割り当てられている値に戻してください。 |
4.6. エラーコード 022-XXXX の発生手順
エラーコード 022-XXXX は発生原因がアカウント関連の場合に発生するエラーです。
以下にそれぞれのエラーコードに対応するエラーの発生手順を示します。
エラーコード | エラー内容/発生手順 |
---|---|
022-2503 |
最新の EULA に同意していないときに発生します。
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022-2512 |
アプリケーションの更新が必要な場合に発生します。
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022-2631 |
他の端末からネットワークアカウントを削除した場合に発生します。 この作業を行うと、ニンテンドーネットワークID の利用ができなくなりますので注意してください。
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022-2803 |
指定したユニーク ID でのネットワークサービスの利用が、アカウント単位で停止されている場合に発生します。
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022-2812 |
全てのネットワークサービスの利用がデバイス単位で停止されている場合に発生します。
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022-2813 |
指定したユニーク ID でのネットワークサービスの利用が、デバイス単位で停止されている場合に発生します。
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022-2881 |
サービスがメンテナンス中の場合に発生します。
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022-2882 |
サービスがすでに終了している場合に発生します。
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EC アプレット起動時のニンテンドーネットワーク ID 認証では、特定のアプリケーションに向けて Account Developer Portal の設定を行った場合にエラー(022-2803, 022-2813, 022-2881, 022-2882)は発生しません。これはニンテンドーネットワーク ID の認証を行う主体が、アプリケーションではなく EC アプレットになっているためです。