MGR の概要

はじめに

MGR ライブラリはアプリケーションにモーションジェスチャー認識の機能を提供するライブラリです。

MGR ライブラリはアプリケーションに以下の機能を提供します。

  • 連続する画像(フレーム)中の人の動きを検出・認識し、その動体の位置及び大きさを検出します。
  • 基本仕様

    入力画像 フォーマット 24ビットカラーデータ
    サイズ 160x120 または 128x96[pixel]
    動体検出条件 動体大きさ 10x10~160x120[pixel]
    動体個数 1動体(最も大きい動体)
    フレーム数 連続8フレーム以上
    必要資源

    ROM: 約155KB(ライブラリ・データ)
    RAM: 約730KB(画像サイズ160x120の場合)

    制限事項

    下記条件に該当する画像は認識できません。

  • 動体を含め全体が暗い画像、またはコントラストが低い画像
  • 動体と背景の色差が小さい画像
  • 撮影装置の焦点ずれ、ぶれによりぼやけている画像
  • ライブラリの使用方法

    アプリケーションは mgr.h ヘッダファイルをインクルードし、ライブラリlibmw_mgr.*.aをリンクしてください。

    アプリケーションは、はじめにワークメモリサイズ取得関数を呼び出し、認識エンジンが必要なワークメモリサイズを取得します。 その後、ワークメモリを確保し、初期化関数を呼び出します。 初期化終了後、認識関数を呼び出して認識を繰り返します。

    実装上の注意

  • 認識エンジンが必要なワークメモリは、アプリケーション側で確保する必要があります。
  • ワークメモリは認識処理を行わなくなるまで開放しないでください。

  • 本ライブラリはリエントラントではありませんので、複数のアプリケーションやスレッドから同時に使用することはできません。
  • 履歴

    2014/05/28
    初版