HWR の概要

はじめに

HWR ライブラリはアプリケーションに手書き文字認識の機能を提供するライブラリです。

HWR ライブラリはアプリケーションに以下の機能を提供します。

  • アプリケーションによって最適な認識を行うため、認識対象が異なる複数の認識辞書を切り替えることが可能です。
  • 英字のみ」、「漢字のみ」など文字種によるフィルタリングを行った認識結果を取得することが可能です。
  • 基本仕様

    文字コード Unicode[UCS-2]
    認識対象文字 認識対象文字仕様を参照
    認識辞書 認識辞書仕様を参照
    メモリ資源

    ROM: 75KB
    RAM: 153KB
    言語依存データ: 1言語あたり35~1214KB(バイナリデータで認識辞書を提供)

    認識辞書を読み込むためのRAM領域は、アプリケーション側で確保する必要があります。

    ライブラリの使用方法

    アプリケーションは hwr.h ヘッダファイルをインクルードし、ライブラリlibmw_hwr.*.aをリンクしてください。

    アプリケーションは必要な認識辞書をROMファイルシステム上に配置してください。
    認識エンジンの起動時は、ROMファイルシステム上の認識辞書をRAM上に読み込み、認識エンジン初期化APIを呼び出します。


    文字登録機能を使用する場合は、以下のようなフローとなります。

    登録文字認識結果取得API登録文字情報取得API登録 文字情報削除APIの呼び出しは必須ではありません。必要時に呼び出してください。

    実装上の注意

  • 認識辞書を読み込むRAM領域はアプリケーション側で確保する必要があります。
  • 登録辞書を読み書きするRAM領域をアプリケーション側で確保する必要があります。
  • 登録辞書の読み書きは1つの辞書のみ対応しており、複数の登録辞書の同時使用はできません。複数の登録辞書を使用する場合は、登録辞書を切り替えてください。
  • 本ライブラリはリエントラントではありませんので、複数のアプリケーションやスレッドから同時に使用することはできません。
  • 履歴

    2014/05/28
    初版