9.1. 赤外線通信モジュールの電源
赤外線モジュールの電源が ON の状態は、赤外線モジュールの電源が OFF の状態よりも消費電力が多くなります。
消費電力を軽減するためにも、赤外線通信(拡張スライドパッドの使用を含む)を行わないアプリケーションは赤外線モジュールの電源を ON にしてはいけません。また、赤外線通信を行うアプリケーションであっても、赤外線通信を行わないシーンでは赤外線モジュールの電源を OFF にするようにしてください。
赤外線モジュールの電源は、以下の関数を呼び出すことで ON になります。なお、OFF にするには nn::ir::CTR::Communicator::Disconnect 関数を呼び出してください。
- nn::ir::CTR::Communicator::RequireConnection 関数
- nn::ir::CTR::Communicator::WaitConnection 関数
- nn::ir::CTR::Communicator::AutoConnection 関数
CTR-SDK 7.x 系からは、マスターエディタの「基本情報(CCI)」タブのミドルウェア一覧に「NINTENDO:Ir」が表示されていないことで、アプリケーションが赤外線通信を行っていないことを確認することができます。なお、nn::ir::CTR::Communicator クラスを利用して赤外線通信を直接使用している場合は「NINTENDO:IrCommunicator」が、nn::hid::CTR::ExtraPad クラスを利用して拡張スライドパッドを使用している場合は「NINTENDO:ExtraPad」が、「NINTENDO:Ir」とともに表示されます。
赤外線通信
nn::ir::CTR::Communicator クラス
nn::ir::CTR::Communicator::RequireConnection 関数
nn::ir::CTR::Communicator::WaitConnection 関数
nn::ir::CTR::Communicator::AutoConnection 関数
nn::ir::CTR::Communicator::Disconnect 関数
拡張スライドパッド
nn::hid::CTR::ExtraPad クラス
消費電力
9.2. 通信 ID の生成
3DS 本体間の赤外線通信で使用する通信 ID を nn::ir::CTR::Communicator::CreateCommunicationId 関数で生成する際の引数 uniqueId には、必ず弊社から割り当てられたユニーク ID を指定してください。
ただし、ほかのアプリケーションと通信を行う場合には共通の通信 ID を使用する必要があるため、それぞれのアプリケーションで同じユニーク ID を指定してください。この場合、どちらのアプリケーションに割り当てられたユニーク ID を指定しても構いません。
なお、通信 ID を生成する際に渡されたユニーク ID のチェックは、IrCommunicatorChecker ツールで行うことができます。
赤外線通信
通信 ID
ユニーク ID
nn::ir::CTR::Communicator::CreateCommunicationId 関数
IrCommunicatorChecker ツール