6. デバッグ

デバッグには以下のハードウェアとデバッガソフトウェアの組み合わせを使用します。

表 6-1. デバッグに使用するハードウェアとデバッガソフトウェアの組み合わせ
ハードウェア デバッガソフトウェア 3DS 専用アプリ SNAKE 対応アプリ
PARTNER-CTR Debugger PARTNER-CTR ×
IS-SNAKE-BOX IS-CTR-DEBUGGER

6.1. 起動時に表示されるメニューによって異なるデバッグ方法

PARTNER-CTR Debugger や IS-SNAKE-BOX を起動したとき表示されるメニューは Config ツールの「Menu Setting」にある「Menu」で切り替えることができます。アプリケーションをデバッグする方法は表示されるメニューによって異なります。

6.1.1. 開発用メニューから起動する場合

通常のデバッグは CCI ファイルまたは CIA ファイルを PARTNER-CTR または IS-CTR-DEBUGGERに読み込ませることで行います。起動直後からデバッグを行うことができますので、この方法でのデバッグを推奨します。

ただし、CTR FLASH CARD に書き込まれたカードアプリは開発用メニューから起動しても、HOMEメニューから起動する場合と同じ方法でなければデバッグを行うことができません。DevMenu からダウンロードアプリを起動した場合も同じです。

6.1.2. HOMEメニューから起動する場合

HOMEメニューから起動した場合はデバッガソフトウェアを介していないため、そのままではデバッグすることができません。

以下の手順で HOMEメニューから起動したアプリケーションをデバッグすることができます。(カードアプリのほか、SD カードにインポートされたダウンロードアプリもデバッグすることができます)

【PARTNER-CTR を使用する場合】
補足:

PARTNER-CTR のエミュレーションメモリにロードしたアプリケーションは、リセットすることで HOMEメニューに表示されます。

  1. PARTNER-CTR を起動します。
  2. HOMEメニューからアプリケーションを起動します。
  3. PARTNER-CTR のコマンドウィンドウで ATTACHA コマンドを実行します。
    > ATTACHA
  4. LS コマンドで、シンボルファイルをロードします。
    > LS MyApplicaton.axf

この方法では起動済みのアプリケーションのデバッグとなるため、起動直後の箇所のデバッグは行うことができません。

PARTNER-CTR のコマンドの詳細については、「PARTNER-CTR デバッガマニュアル」を参照してください。

【IS-CTR-DEBUGGER を使用する場合】
補足:

IS-CTR-DEBUGGER に CCI ファイルまたは CIA ファイルを読み込みませることでも HOMEメ ニューに表示できます。

  1. IS-CTR-DEBUGGER を起動します。
  2. HOMEメニューからアプリケーションを起動します。
  3. IS-CTR-DEBUGGER メニューの「デバッグ」→「実行中のプログラムにアタッチ」を選択します。
  4. IS-CTR-DEBUGGER メニューの「ファイル」→「開く」を選択し、AXF ファイルを読み込みます。

この方法では起動済みのアプリケーションのデバッグとなるため、起動直後の箇所のデバッグは行うことができません。

6.2. cia ファイルをデバッガソフトウェアで実行する場合

cia ファイルを直接デバッガソフトウェアでロードしてデバッグする際に、C8804478 エラーが発生することがあります。これは、cia ファイルと同じディレクトリに cxi ファイルが存在せず、かつアプリケーションがデフォルトのユニーク ID を使用していなかった場合に発生します。

cia ファイルを直接デバッガソフトウェアから実行したい場合は、下記のいずれかの対応が必要です。

  • アプリケーションをデフォルトのユニーク ID でビルドする
  • cia と同じディレクトリに cxi ファイルを配置する