サービスアイテムはオンラインサービスの販売単位です。
本章では、サービスアイテムを利用するアプリケーションを開発をする時点での注意点や TIPS を記載しています。
5.1. サービスアイテムを利用したアプリケーションの開発手順
サービスアイテムを利用したアプリケーションの開発を行う場合、IMAS を利用し開発環境の eショップサーバーにサービスアイテムの情報を登録することに加えて、独自サーバーにサービスアイテムの販売・管理を行うための機能を実装する必要があります。
独自サーバーの設計に関しては、1.1. 関連ドキュメントの「独自サーバー設計ガイド」を参照してください。
3DS でサービスアイテムを利用する場合、ECSV ライブラリを独自サーバー側に組み込む方法と、eShop REST API を用いて独自サーバーから eショップサーバーに直接リクエストを送る方法のどちらかを選択して実装する必要があります。2 つの方式を併用することは出来ません。
ECSV ライブラリと eShop REST API の違いについては1.1. 関連ドキュメントの「3DS オーバービュー」を、それぞれの機能の詳細についてはそれぞれのパッケージを参照してください。
開発用の eコマース環境でサービスアイテムを開発するための準備
サービスアイテムの開発は 3DS アプリケーションだけで完結しません。サービスアイテムの開発を行うためには、以下の準備を行ってください。
準備するもの | 説明 |
---|---|
3DS 上で動作するアプリケーション | サービスアイテムの機能を実装したアプリケーションです。 |
独自サーバー | サービスアイテムの情報を管理し、ユーザーにサービスの提供を行います。 |
DNS サーバー | 3DS が、開発用の eショップサーバー環境に接続しつつ、開発用の独自サーバーに接続できるようにします。 |
任天堂の提供している eコマース開発用の DNS サーバー(「3. eコマース開発環境について」を参照)には、開発用の独自サーバーのレコードを追加することは原則できません。また、eコマース開発用の DNS サーバーから再帰問い合わせにより独自サーバーの FQDN を名前解決すると、適切ではない独自サーバーに接続したり、そもそも名前解決が出来ない可能性があります。
そのため、開発用の eショップサーバーと開発用の独自サーバーに接続できるように専用の DNS を設置することを推奨します。
開発用の eコマース環境でサービスアイテムを利用するまでの流れ
- OMAS から eコマース機能の申請を行う。
- タイトル申請から「Eコマース」の申請を行ってください。
- 開発の際に必要になる TIN は、OMAS の「Eコマース」の項目で確認できます。
- OMAS から独自サーバーの申請を行い、審査が完了した後に OMAS のタイトルページにアタッチする。
- 独自サーバーの登録がないと、eコマースサーバー設定をすることが出来ないため、タイトルのフェーズが「Eコマース設定フェーズ」から進みません。
- タイトルのフェーズが「Eコマース設定フェーズ」を通過すると、IMAS からそのサービスタイトルの情報を操作できるようになります。
- eShop REST API を使用する場合は、「eShop Web Service 利用申請」にクライアント証明書 CSR を提出してください。
- OMAS 上でクライアント証明書が発行されます。その証明書を eショップサーバーとの通信のクライアント証明書として設定してください。
- IMAS からサービスタイトル・カタログの設定を行う。
- IMAS の操作方法については、1.1. 関連ドキュメントの「IMAS 操作マニュアル」を参照してください。
- 開発機を開発用の eショップサーバー環境と独自サーバーに接続できるように設定し、サービスアイテムの確認を行う。