CoreDO |
CoreDO は、セッションの作成時、またはステーションのセッションへの参加時または離脱時に NetZ によって作成される DO です。このオブジェクトは NetZ を正常に動作させるために必須のオブジェクトで、すべてのグローバルおよび非グローバルの DO 、セッション、SessionClock、ステーション、IDGenerator クラス、フォルトトレランスおよび障害回復のメカニズムに関係するシステムクラスのルートクラスを含みます。 |
DDL |
Data Definition Language: データ定義言語。NetZ のデータ定義言語は、NetZ で管理する必要があるデータ構造とセッションオブジェクトの記述に使用されます。 |
DDL プロパティ |
DDL プロパティは、各 DDL 宣言のために DDL コンパイラで生成されたコードを定義します。NetZ の内蔵 DDL プロパティを使用することも、独自のカスタム DDL プロパティを定義することもできます。DDL プロパティは、データセット更新方法の指定に主に使用されます。DDL プロパティはデータセットの DDL 宣言に含まれ、複数のプロパティを 1 つのデータセットに指定することができます。 |
DHCP |
Dynamic Host Configuration Protocol: 動的ホスト構成プロトコル |
DOHandle |
特定オブジェクトの DOHandle は固有で、全ステーションで有効であることが保証され、オブジェクトのクラスとオブジェクト ID で構成されています。 |
DO マスター |
DO マスターは DO のコントロール用インスタンスです。 DO マスターのみがオブジェクトのデータセット値を更新できます。 |
MTU |
Maximum Transmission Unit: 最大転送単位 |
PRUDP |
NEXが用いているUDP上に実装された独自プロトコル。セッションを維持して、信頼性のある通信や、信頼性のない通信の両方を提供できる。 |
P2P |
Peer-to-Peerの略。対等の端末(ピア)同士が直接通信する方式。 |
P2P セッション |
複数のステーションがゲームサーバーを介さずに P2P で接続されたグループ。 |
RMC |
Remote Method Call: リモートメソッドコール。 他のステーションのDOオブジェクトに定義されたメソッドをネットワークを介して呼び出すことです。一般的には、RPC(Remote Procedure Call)と呼ばれます。 |
RTT |
Round Trip Time: 往復遅延時間。往復遅延時間は、メッセージが宛先のステーションに達し、送信者が受信確認を受信するまでにかかる時間のことです。 |
UserDO |
UserDO は DDL でユーザーによって宣言されるユーザー定義の DO です。 |
WellKnownDO |
WellKnownDO は、セッションに参加する全ステーションに共通のグローバルオブジェクトです。セッション作成前に作成され、ステーションでセッションを開始する前にそのステーションによって検出されることが保証されています。 |
アクション |
アクションはユーザーが実装するメソッドで、同じクラス内の DO にリモートで呼び出される値を返すことができないメソッドです。これはオブジェクトにメソッドを呼び出すもっとも簡単な方法で、オブジェクトのすべてのデュプリカにメソッドが確実に実行されます。 |
アプリケーションタイトル |
アプリケーションタイトルはゲームの種類を定義します。アプリケーションタイトルは DDL に定義する必要があります。これはアプリケーションタイトルがセッションに参加しようとするすべてのステーションの認証に使用されるためです。 |
イテレータ |
イテレータは、セッションに関係する各ステーションに保持されるすべての DO マスター、デュプリカ DO のリストへのアクセスに使用されます。 |
イミグレーション |
イミグレーションは、あるステーションでコントロールされていた DO のコントロールを別のステーションが受け入れるプロセスです。 |
エミグレーション |
エミグレーションとは、ステーションが DO のコントロールを別のステーションに移転するプロセスのことです。 |
エラー許容 |
エラー許容は、 DO マスターの現在のデータセット値とそのデュプリカ間で許容されるエラーの最大数です。このエラー数を超えると、デュプリカのデータセットが DO マスターから更新されます。エラーは距離の定数または関数を取ることができ、データセットが推定フィルタを使用する場合にのみ利用されます。 |
オブザーバー |
オブザーバーは、エラー許容を指定するためにユーザー定義オブジェクトと別のオブジェクト間の距離を計算する際に使用されるユーザー定義オブジェクトです。距離ベースの推測航法が有効な場合にのみ利用されます。 |
オブジェクトモニタ |
開発者がネットワークデータを視覚化し、ネットワークの性能を微調整し、デバッグするために NetZ で提供されているツール。このツールを使用して、開発者はゲームのすべての DO のオブジェクト位置、状態、データセットの変数値に加え、アプリケーションの DDL の構造を調べることができます。 |
距離ベースの推測航法 |
データセット推定のエラー許容は、オブジェクトとユーザー定義のオブザーバー間の距離に依存します。 |
グローバル DO |
グローバル DO はセッション全体にグローバルで認識され、セッションに参加する全ステーションに複製されることが保証されています。すべての NetZ DO は自動的にグローバルオブジェクトになります。 |
更新ポリシー |
DDL で宣言されるデータセット更新ポリシーは、1 つ以上の DDL プロパティで構成され、データセットの更新方法を指定します。更新ポリシーを追加すると、DDL コンパイラで使用される情報が提供され、効率的な更新コードが生成されます。また、適切な更新プロパティ(extrapolation_filter など)を使用することで、帯域幅の使用を最低限に抑えることができます。 |
先読み |
DO マスターのデータセットが、将来の特定の時間に推定(予測)される際のレイテンシによる矛盾を回避するために使用されるメカニズム。 |
システムコールバック |
DO にローカルで呼び出され、実行される NetZ 特有のメソッド。 |
ジッタ |
ジッタはレイテンシのばらつきです。 |
推測航法 |
帯域幅の使用を削減し、レイテンシのマスキングに役立つ、カスタムアルゴリズムを使用して行うデータセット値の推定。 |
推定エラー |
推定エラーは、オブジェクトの現在のデータセット値( DO マスター)と推定されたデータセット値(デュプリカ)間の相違として定義されます。データセットが推定フィルタを使用する場合にのみ利用されます。 |
ステーション |
P2P セッションに参加している各端末。 |
接続ポイント |
参加しようとしているステーションがセッションへの参加を試行する際に使用するステーション。推移的参加が使用される場合以外、通常これはセッションマスターです。 |
セッション記述 |
セッション記述には、アプリケーションタイトル、セッション名、セッション ID、ライブラリバージョン、ビルド番号、ユーザー定義のバージョン番号や属性など、特定のセッションを固有に識別するためのさまざまな情報が含まれます。 |
セッションマスター |
セッションマスターは、セッションを最初に作成し、 P2P セッションを管理するステーションのことです。セッションマスターの役割は、最初のセッションマスターがセッションから離脱しても、別のマスターが自動的に選ばれるようにするフォルトトレラントです。 |
セッション名 |
セッション名は、ある種類のゲームの特定インスタンスを識別するのに使用され、セッションの作成時に指定されます。アプリケーションタイトルとは異なり、セッション名の定義は必須ではありません。 |
帯域幅 |
ネットワークの帯域幅は、特定の期間にネットワークを介して送信できるビット数で指定されます。 |
サブストリーム |
Reliable通信内で、独立した再送制御が行われる単位のことです。異なるサブストリーム同士のデータでは、再送処理が個別で行われます。 |
データセット |
データセットは、オブジェクトのデュプリカに複製される必要のある DO に関するデータを記述します。 |
デュプリカ |
デュプリカとは DO の正確なコピーです。このデータセットは、 DO マスターが更新を行うたびに NetZ によってリモートで、自動的に更新されます。 |
同期 |
呼び出しが同期である場合、システムは呼び出しが値またはエラーを返すまで、次のタスクの実行を待機します。 |
非同期 |
呼び出しが非同期の場合、その呼び出しが完了するのを待つ間に他のタスクが実行できます。 |
フォルトトレランス |
フォルトトレランスは、実行中のセッションへほとんどまたはまったく影響することなく障害から回復するプログラムの機能です。 |
負荷分散 |
負荷分散は、システムの全負荷をネットワークに接続されているステーション間に分散するプロセスです。NetZ の負荷分散はオブジェクトマイグレーションによって実装されています。 |
複製ロール |
DO は、 DO マスターまたはデュプリカのどちらかになります。 |
マイグレーション |
マイグレーションは DO のコントロールが別のステーションに移転されるプロセスです。 |
メッセージバンドル |
帯域幅利用を削減するため、特定のリモートステーションへ送信されるメッセージをまとめて保管し、時間遅延またはバンドルサイズに従って自動的にまたは手動で送信することができます。 |
リモートメソッドコール |
RMCを参照してください。 |
ループバック |
DO マスターのデータセットが、過去の特定の時間に内挿される際のレイテンシによる矛盾を回避するために使用されるメカニズム。これにより、イベントが発生する(トリガされる)時間からその結果が計算される(画面に表示される)時間までの遅延が生じます。 |
レイテンシ |
レイテンシは、メッセージが送信者から受信者に送信されるまでにかかる時間です。 |
連続性の切断 |
連続性の切断は、データセットの値が非連続的な方法で変更される場合のために設定できます。 |